【顧客思考の落とし穴】お客さんを大事にしたい思いが強い人ほど注意

今日は”顧客思考の落とし穴”というテーマで書いていきます。

マーケティングを学んでいると


「顧客目線で考えなさい」
「顧客起点のマーケティングをしなさい」
「顧客のニーズに応えることが大事」


とかなんとか。

よく書かれてたり言われたりするんですよね。

間違いじゃないですし否定するつもりもありません。

めちゃくちゃ大事ですし本質です。



が。



ある視点を持っていないばかりに

お客さんに振り回され消耗し結局、自分が潰れる…



なんて事態に陥る可能性も十分にあり得ます。


そもそも顧客思考とは何か?

顧客の目線、立場になってビジネスを考えることです。



◇顧客の欲しいものはなんなのか?
◇顧客の悩みはなんなのか?
◇顧客はどういう人なのか?
◇顧客はどんな生活をしているのか
◇顧客は何に喜びを感じるのか



などなど。



顧客の欲しいものがわかればそれを作って売ってあげる。
顧客の悩みがわかれば解決策を売ることができる。
顧客がどういう人なのかわかれば喜ばせることができる。
顧客の生活がわかれば自分との接点を作ることができる。



結果、あなたの商品・サービスは売れやすくなります。

売れなきゃお金を得ることは出来ません。

自分の商品・サービスを売るためにみんな試行錯誤してるわけです。




そこで大事なのが



顧客思考



だと言われています。

マーケットインと呼ばれるマーケティング手法もこの顧客思考からです。



ただ、この顧客思考。
落とし穴が存在します。



この落とし穴に気付かず、落ちてしまっている人。
そもそも落ちたことにすら気付いていない人。



実は多いです。

落とし穴がなんなのかを知り、回避できるようになっておきましょう。




落とし穴の場所さえわかれば回避することは簡単ですからね。


カレー屋さんの話。

あるカレー屋さんの話をさせてください。(突然)

そのカレーは子どもでも美味しく食べられるようにと作った甘口のカレーが人気のカレー屋さんです。



子どもを連れた親子にも大人気でランチタイムは大賑わいでした。



味の評判も良く、お店の売上も右肩上がりです。



こんなに好調なのには理由がありました。
店長がしっかりマーケティングを学んでおり、
”顧客思考”を徹底して守っていたからです。



そんなある日、ある家族連れのお父さんが言いました。



「もっと辛いカレーが食べたい。辛いの好きなんだよね」



店長は



(なるほど。辛いのが好きなお客さんもいるのか。ニーズに応えないと!!顧客思考が大事だからね!求められているものを提供しないと!)



そう考え、後日、新商品として

激辛カレーを売り出し大々的に告知もしました。



辛いカレーを望んでいたお父さんも喜んでそのカレーを食べていました。

そして、男性のお客さんも日に日に増え



「良い調子だ!」



なんて思ってたんです。



その時は。




数日経ってから店長はあることに気付きました。



子ども連れのお母さん”が減っているということに。



その代わり、男性のお客さんは増えてはいましたが
以前と比べるとトータルの来客数も減り売上も停滞し始めました。



店長は顧客思考でお客さんに喜んでもらいたい一心で新商品を作ったのにも関わらず…です。



顧客思考の落とし穴

一体、なぜこうなってしまったのか?
ここで考えるべきなのは



「その商品は”誰”が必要としているのか?」



ということ。


このカレー屋さんが人気だったのはなんでだったか覚えていますか?


そう。


「子どもでも食べられる甘口カレー」



でしたよね。

それなのにも関わらず店長さんは
ある家族連れのお父さんの



「辛いカレーも食べたい」



というニーズを満たそうとしてしまいました。



「何が悪いの?????」
 



一見、何も悪いことじゃないように思えますよね?


だから、落とし穴なんです。



これをやっちゃうと



「このお店は何をしたいんだ?????」



とお客さんが疑問を抱くようになります。


要するに

”コンセプトがブレている状態”

ですね。



色んな人のニーズを満たそうとしたせいで


店長さんが伝えたいこと

やりたいこと

お店の良さが伝わらなくなってしまう。


なんなら、逆効果です。

既存のお客さんは

子どもが食べれる甘口カレーを提供しているからこのお店に通っていたのに…
子ども連れでも快く受け入れてくれるお店だから通っていたのに…
子ども連れに嬉しいメニューや内装だから通っていたのに…

激辛カレーを食べにくる男性ばかりになってしまいお店に居づらい…

そう感じてしまい、最終的には


「あそこなんか変わったよね…」


と言って、どんどん足を運ばなくなってしまうというわけです。


結論

この店長さんは顧客思考に固執しすぎたあまり、本当に大事にすべき人を間違えていたんですね。

店長さんが本当に大事にすべきだったのは


”子ども連れのお母さん”



であり、

その人たちを無視して別の人のニーズを満たそうとした結果、本当に大事にすべきお客さんを逃してしまったのです。

自分のターゲットとなるお客さんのことをきちんと考え、その人に刺さるコンセプトを貫くこと。


あなたのターゲットは誰でしょうか?
あなたが喜ばせるべき人は誰でしょうか?
伝えたいことやコンセプトはブレていませんか?


あなたが本当に大事にすべき人を見失わないように。

コレ絶対、忘れちゃダメだよ!!!


あ、言わずもがなですが、
僕が大事にすべきだと思っている人は
このブログを読んでくれているあなたです。


いつも読んでくれてありがとう!!!!!

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